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セラピスト求人とマッサージ師求人の違い|掲載前に確認する職種・資格・仕事内容

求人原稿の職種欄に「マッサージ師・セラピスト」と並べ、その下に「未経験・資格不要」と書く。似た仕事の呼び方を補ったつもりでも、応募する人には、資格が必要な仕事なのか、入店後の講習で始められる仕事なのかが分かりません。

メンズエステやリラクゼーションの求人を掲載する店舗は、使いやすい呼び名を選ぶ前に、担当してもらう業務と必要資格を確認してください。「マッサージ師」と「セラピスト」を同じ意味として扱うと、資格を持つ人にも未経験者にも、違う仕事内容を想像させてしまいます。

あん摩マッサージ指圧には、法律で定められた免許がある

あん摩マッサージ指圧師は国家資格です。医師以外の人が、あん摩、マッサージまたは指圧を業として行うには、あん摩マッサージ指圧師免許が必要とされています。根拠は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律の第一条です。

厚生労働省も、国家資格のある施術と、リラクゼーションなど国家資格制度のないものについて、資格の有無が利用者に分かりにくいことを一般向けの案内で説明しています。求人でも、名称だけでその区別が伝わるとは限りません。

ここで注意したいのは、「セラピスト」と呼べば資格の確認が不要になるわけではないことです。業務を判断する材料は、肩書だけでなく、実際に何を行うかです。名称を変えることで、免許が必要な業務を行えるようになるわけではありません。

「未経験」と「資格を持っていない」は別の条件

未経験者を受け入れるという案内には、少なくとも二つの意味があります。必要な免許は取得しているものの勤務経験がない人を受け入れる場合と、国家資格を応募条件としない業務で経験のない人を受け入れる場合です。

あん摩マッサージ指圧師を募集する原稿なら、実務経験がなくても応募できることと、免許が必要であることを別々に書きます。例えば「応募資格:あん摩マッサージ指圧師免許をお持ちの方。実務未経験の方も応募可」という形です。

一方、リラクゼーションのセラピストを募集する店舗は、その業務の応募要件を確認したうえで、具体的な仕事を説明します。「資格不要」とだけ書くと、どの範囲の仕事を担当するのかは伝わりません。必要な資格と業務内容が整理できていない段階で、原稿だけ先に資格不要へ変更することは避けてください。

職種欄より先に、担当する仕事を四つに分ける

原稿を整えるときは、接客中の仕事だけでなく、準備や片付けまで書き出すと説明の抜けを見つけやすくなります。次の表は確認用の例です。すべての店舗に共通する仕事内容ではありません。

確認する場面 原稿に書く内容 曖昧にしない点
お客様を迎える前 室内準備、備品確認、予約内容の確認など 誰が担当するか、出勤後どの時点で行うか
接客・サービス提供中 担当するサービスの内容と範囲 必要資格、担当しない業務、判断に迷う場合の確認先
サービス提供後 片付け、清掃、備品補充、報告など 本人の仕事と店舗スタッフの仕事の区別
講習・練習 学ぶ内容、実施場所、担当者、進め方 講習修了と国家資格の取得を混同させないこと

「接客全般」「店舗業務全般」だけでは、応募者は自分が何をするのかを判断できません。受付、清掃、施術など複数の役割を募集する場合は、それぞれの業務と応募条件を分けます。一つの店の募集でも、全員が同じ資格で同じ仕事をするとは限らないためです。

店舗の講習と国家資格を混ぜて説明しない

入店後に店舗の手順や接客方法を学ぶ講習と、国家資格の免許取得は別のものです。「講習を受ければマッサージ師になれる」と受け取られる案内では、応募者が学べる内容を誤解します。

講習の説明には、何を学ぶかを具体的に書きます。例えば、予約内容の確認方法、接客時の説明、店舗のサービス手順、衛生管理、困った場合の担当者への連絡などです。店舗独自の修了証や民間の認定がある場合も、それが何の認定なのかを示し、国家資格と同じものに見せないようにします。

講習の名称だけでなく、費用、所要時間、初勤務までの進め方も別項目にします。「研修充実」の一言で済ませず、応募者が時間と負担を確認できる情報を添えてください。

掲載原稿は、職種・資格・業務の三点を横に並べて読む

職種欄では「マッサージ師」、資格欄では「不問」、仕事内容では「リラクゼーション接客」と書かれている場合、そのまま掲載せず、何を募集しているのか店舗の責任者へ確認します。三つの欄のどれを直すべきかは、文章の見栄えでは決められません。

確認できた内容を反映したら、求人タイトル、本文、画像内の文字、応募フォームの職種選択も読み直します。本文の資格欄だけ直しても、画像に古い職種名が残れば、そこを見た人には訂正が伝わりません。

厚生労働省の求人企業向け資料でも、労働者の募集に関する求人情報を正確・最新に保つことが案内されています。契約形態や業務によって確認事項は異なるため、雇用か業務委託かも曖昧にせず、今回の募集に即した条件を記載します。

応募する側は、この三つを確認する

求人を読んでも職種と資格の関係が分からない場合、最初の問い合わせで次の三点を確認できます。

  • この募集で必要な免許・資格の正式名称は何ですか。
  • 入店後、実際に担当する仕事と、担当しない仕事を教えてください。
  • 講習で学ぶ内容と、勤務を始めるまでの流れを教えてください。

資格の説明を聞いた後に仕事内容が変わる、講習の中身を聞いても答えてもらえないなど、不明点が残る場合は、応募や入店を急いで決めず、説明を確認してから判断してください。個別の業務が法令上どのように扱われるか判断に迷う場合、店舗側も自己判断で言い切らず、所在地を管轄する保健所などの担当窓口へ相談します。

ここジョブへの掲載を検討している店舗は、職種の正式名称、応募に必要な資格、担当する仕事をそろえたうえで、ここジョブの掲載案内をご確認ください。働く人が自分の資格と希望に合う募集かを判断できることが、求人原稿の出発点です。

参考資料:厚生労働省公開の法令・一般向け案内・求人企業向け資料を2026年10月17日に確認。